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高校野球の申告敬遠はいつから導入された?試合への影響は?

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アイキャッチ画像:申告敬遠
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野球の申告敬遠というルールをご存知ですか?

プロ野球に続き、現在では高校野球でも申告敬遠が導入されています。

申告敬遠の導入については、野球ファンの中でも賛否が分かれ、大きな話題となりました。

また、私たちが思っている以上に、申告敬遠が選手たちに与える影響は大きいようです。

そこでこの記事では、申告敬遠のルールや、申告敬遠が高校野球に与えている影響について解説しています。

この記事を読むと分かること
  • 申告敬遠のルールについて
  • 高校野球の申告敬遠はいつから導入されたのか
  • 申告敬遠が高校野球に与える影響は?
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申告敬遠(申告故意四球)とはどんなルール?

申告敬遠(申告故意四球)とはどんなルール?

申告敬遠とはその名の通り、申告による敬遠のことです。

申告敬遠とは?

守備側の監督が故意四球の意思を示した場合、投手が打者に対して投球することなく、打者は故意四球となります。

甲子園では、申告敬遠が告げられると、オーロラビジョンに「申告故意四球」と表示されます。

「故意四球」ってなんだろう・・・?

故意四球とは?

野球で意図的に四球を与えた場合、故意四球が記録されます。

公認野球規則などでは”故意四球”と書かれていますが、日本では一般的に“敬遠”と呼ばれることがほとんどです。

つづいて、申告敬遠の実際の運用方法を、守備側・攻撃側に分けてご紹介します。

申告敬遠の守備側のルール

まずは申告敬遠の守備側のルールをご紹介します。

主なルールは以下の通りです。

《申告敬遠の守備側のルール》

①申告は伝令からに限られる

②連続して申告敬遠を行う場合、最初の申告時に申し出ることができる

③カウントの途中からでも申告敬遠を行うことは可能

④申告敬遠では、その打者への投球数はカウントされない

①申告は伝令からに限られる

プロ野球では、チームの監督が審判に申告敬遠を告げます。

しかし高校野球では、試合中に監督がグラウンドへ出ることができないという定めがあります。

そのため選手が伝令として、審判に申告敬遠を告げなければなりません。

②連続して申告敬遠を行う場合、最初の申告時に申し出ることができる

守備側のチームが、相手の打者を2人連続で敬遠したいという場合もあります。

このとき、1人目の打者に対する申告敬遠を審判に告げる際に、2人連続で敬遠することを申し出ることが可能です。

③カウントの途中からでも申告敬遠を行うことは可能

打者に対し、1球目を投げる前に申告敬遠を告げるシーンをよく見ますが、実はどのようなカウントからでも申告敬遠を行うことができます

打者と勝負しようとしたが、ボールカウントが先行してしまったという場合などに、申告敬遠が告げられることも多いです。

④申告敬遠では、その打者への投球数はカウントされない

申告敬遠が導入される以前の敬遠では、打者に対してボール球を4球投げる必要がありました。

そして、この4球も投球数としてカウントしていました。

しかし、申告敬遠による四球では、投球数をカウントしません



次に、攻撃側のルールについても確認しておこう!

申告敬遠の攻撃側のルール

申告敬遠を告げられた打者に対しても、守らなければならないルールがあります。

それは、打者は一度、必ず打席に入らなければならないということです。

打席に入った後、審判から申告敬遠が告げられ、1塁へ出塁となります。

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高校野球の申告敬遠はいつから導入された?

高校野球の申告敬遠はいつから導入された?

高校野球の申告敬遠は、2020年から導入されています。

プロ野球では2018年シーズンから申告敬遠が導入されましたが、高校野球では導入が見送られていました。

しかし2020年、高校野球に球数制限(1週間で500球)が導入されることとなり、同時に申告敬遠も導入されました。


※高校野球の球数制限については、下記の記事で詳しく解説しています。

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申告敬遠の導入によってなにが変わる?

申告敬遠の導入によってなにが変わる?

2020年に導入された申告敬遠は、高校野球に与える影響も大きいようです。

申告敬遠の導入が、選手や高校野球そのものに与えている影響を、以下の4つに分けてご紹介します。

《申告敬遠が高校野球に与えている影響》

①投手の投げ損ないがなくなる

②試合の展開が早くなる

③打者は早めの準備が必要になる

④試合の流れが変わる可能性がある

①投手の投げ損ないがなくなる

投球による敬遠は、ストライクゾーンから大きく外すボール球を4球投げます。

敬遠しようとした投球が、キャッチャーが捕球することができないほど大きく外れる暴投となり、走者が進塁・生還してしまうということがありました。

また反対に、投手が投げ損なったために投球がストライクゾーンにいってしまい、打者に打たれてしまうこともありました。

当然ですが、申告敬遠であればこのようなことはなくなります。

②試合の展開が早くなる

そもそもプロ野球に申告敬遠が導入された目的は、試合時間の短縮を目指すためでした。

そのため、申告敬遠が導入された高校野球でも、試合時間の短縮を期待することができます。

特に高校野球の夏大会では、炎天下の中で試合を行わなければなりません。

試合時間の短縮は、選手の負担を減らすことにも繋がりそうですね。

③打者は早めの準備が必要になる

投球による敬遠であれば、投手は少なくとも4球は投げなければなりませんでした。

次の打者はその間に、素振りをしたり狙い球を考えたりといった、打席に入る準備をすることができます。

しかし、自分の前を打つ打者が申告敬遠で出塁すれば、準備する間もなく、すぐに打席に入らなければなりません。

打者は状況に応じて、申告敬遠がある可能性も考えながら、早めの準備をしておく必要がありそうですね。

④試合の流れが変わる可能性がある

野球は、試合の流れが、勝敗に大きく左右すると言われるスポーツです。

チャンスを作り、勢いにのった攻撃側からすれば、そのまま流れを変えず、どんどん攻撃したいところです。

しかし、守備側の伝令が申告敬遠を審判に告げる際には、タイムをかけて試合を一度止める必要があります。

もしかすると、その間に投手が落ち着きを取り戻してしまうかもしれません。

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まとめ:高校野球の申告敬遠について

ここまで、申告敬遠のルールや、申告敬遠が高校野球に与えている影響について解説しました。

高校野球の申告敬遠についてまとめると、以下のような内容となります。

申告敬遠とは?

守備側の監督が故意四球の意思を示した場合、投手が打者に対して投球することなく、打者は故意四球となります。

甲子園では、申告敬遠が告げられると、オーロラビジョンに「申告故意四球」と表示されます。

《申告敬遠が高校野球に与えている影響》

①投手の投げ損ないがなくなる

②試合の展開が早くなる

③打者は早めの準備が必要になる

④試合の流れが変わる可能性がある



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最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

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