野球の「WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)」が2023年3月8日(水)に開幕します!
開幕までおよそ1ヶ月に迫った2月6日、今大会で採用されるルールが、WBC公式サイトで発表されました。
そこでこの記事では、WBC2023で採用されるルールについて、分かりやすく解説しています。
前回大会からの変更点や、今大会から新しく導入されたルールもありますので、ぜひ一度、目を通して頂けると嬉しいです。
- WBC2023のルールは?
- メジャーリーグでも導入された「大谷ルール」とは?
WBC2023のルール①:登録選手
今大会の登録人数は1チーム30人です。(前回大会と比べ、2人増加)
登録選手30人の中には、少なくとも投手14名、捕手2名の登録が義務付けられています。
WBC2023のルール②:大会中の選手入れ替え
今大会では投手の負担を軽減するため、大会中に投手を入れ替えることが可能です。
登録選手の30人とは別に、「指名投手枠」として登録した10人の投手の中から入れ替えを行うことができます。
投手の入れ替えが可能なタイミングは以下の通りです。
- 1次ラウンド終了時に2人まで
- 準々決勝終了時に2人まで
上記のほか、登録選手に負傷者が出た場合も、選手の入れ替えが認められています。
いずれかの入れ替えで、一度登録から外れた選手は、再度登録することはできません。
WBC2023のルール③:球数制限
投手の球数制限は、前回大会と同じルールに決定しました。
1試合につき、1人の投手が下記の球数を超えて投球することはできません。
- 1次ラウンド:65球
- 準々決勝:80球
- 準決勝・決勝:95球
なお、打席中に球数制限に到達した場合は、その打席が完了するまで投球することができます。
また、敬遠による投球数はカウントされません。
WBC2023のルール④:登板間隔
投手の無理な連投を防止するため、下記の登板間隔を守らなければなりません。
- 1試合の球数が50球以上:中4日
- 1試合の球数が30球以上50球未満:中1日
- 2日連続で投球した場合:中1日
WBC2023のルール⑤:「ワンポイント」禁止
今大会では、メジャーリーグで2020年から導入されている「ワンポイント」禁止のルールが適用されることになりました。
これにより中継ぎ投手は、最少でも打者3人と対戦するか、イニングが終了するまで交代することができません。
WBC2023のルール⑥:延長10回からは「タイブレーク方式」
試合が延長戦に突入した場合、10回からタイブレーク方式が適用されることになりました。
これにより延長10回以降は、無死二塁から攻撃を開始します。
打順は前イニング終了時から引き継ぎ、先頭打者の前の打順のものが二塁走者となります。
WBC2023のルール⑦:コールドゲーム
点差が大きく離れた場合は、コールドゲーム(called game)となり、試合が打ち切りとなります。
具体的には、以下のような点差になった場合に、コールドゲームが適用されます。
- 5回以降に15点差以上
- 7回以降に10点差以上
WBC2023のルール⑧:リプレー検証の要求
両チームの監督は審判に対し、リプレー検証を要求することができます。
基本的にはメジャーリーグの「チャレンジ制度」に則って行われるようです。
監督がリプレー検証を要求できる回数は以下のように決められています。
- 1次ラウンド及び準々決勝:1試合につき1度
- 準決勝及び決勝:1試合につき2度
WBC2023のルール⑨:指名打者(DH)制
今大会では、すべての試合で指名打者(DH)制が採用されます。
指名打者(DH)は「Designated Hitter」の略語で、攻撃時に投手の代わりに打席に立つ選手を指します。
WBC2023のルール⑩:大谷ルール
投手と野手の両方で試合に出場する「二刀流」の選手に関するルールです。
2022年からメジャーリーグで導入されて大きな話題となった「大谷ルール」が、WBCでも採用されることになりました。
1人の選手が「先発投手兼DH」として先発出場した場合、以下の規定が適用されます。
- 先発投手として降板した後も、DHとして出場し続けることができる
- DHに代打が起用された後も、投手として投げ続けることができる
また、先発投手とDHを同時に退いた場合は、それぞれ別の選手が代わりに出場します。
代わって出場する選手が、「投手兼DH」として出場することはできません。
まとめ:WBC2023のルール
ここまで、WBC2023で採用されるルールについて解説しました。
最後に、WBC2023のルールをまとめておきます。
登録選手 | 1チーム30人 投手14名、捕手2名の登録が義務付けられている |
大会中の 選手入れ替え | 以下のタイミングで投手の入れ替えが可能 ・1次ラウンド終了時に2人まで ・準々決勝終了時に2人まで |
球数制限 | ・1次ラウンド:65球 ・準々決勝:80球 ・準決勝・決勝:95球 |
登板間隔 | ・1試合の球数が50球以上:中4日 ・1試合の球数が30球以上50球未満:中1日 ・2日連続で投球した場合:中1日 |
ワンポイント禁止 | 投手は、最少でも打者3人と対戦するか、 イニングが終了するまで交代できない。 |
タイブレーク方式 | 延長10回からタイブレーク方式を適用。 タイブレーク方式では無死二塁から攻撃を開始。 |
コールドゲーム | ・5回以降に15点差以上 ・7回以降に10点差以上 |
リプレー検証の 要求 | ・1次ラウンド及び準々決勝:1試合につき1度 ・準決勝及び決勝:1試合につき2度 |
指名打者 (DH)制 | すべての試合で指名打者(DH)制を採用 |
大谷ルール | 二刀流の選手に関する、通称「大谷ルール」を採用 |
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